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|専門分野 = 機械情報産業分野のビジネス支援 |
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|事業主体 = |
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|管理運営 = 一般財団法人機械振興協会経済研究所 |
|管理運営 = 一般財団法人[[機械振興協会]]経済研究所 |
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|延床面積 = |
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|開館 = 1964年(経済研究所情報資料部)<br>2011年(BICライブラリ) |
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|開館 = 2011年 |
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|所在地郵便番号 = 105-0011 |
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|公式サイト = http://www.jspmi.or.jp/biclibrary/index.html |
|公式サイト = http://www.jspmi.or.jp/biclibrary/index.html |
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|備考 =}} |
|備考 =}} |
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'''BICライブラリ'''(Business Information Commons Library)は、[[東京都]][[港区 (東京都)|港区]]の[[機械振興会館]]にある[[専門図書館]]。[[市場]]情報や[[経営]]情報など機械情報産業分野を中心としたビジネス情報を提供している。ビジネス支援や産学官連携<ref>日刊工業新聞(2012年2月20日)</ref>アドバイザーへの受付窓口として、機械産業の発展に貢献している。 |
'''BICライブラリ'''(Business Information Commons Library)は、[[東京都]][[港区 (東京都)|港区]][[芝公園]]の[[機械振興会館]]にある[[専門図書館]]。 |
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[[市場]]情報や[[経営]]情報など機械情報産業分野を中心としたビジネス情報を提供している。ビジネス支援や産学官連携<ref>日刊工業新聞(2012年2月20日)</ref>アドバイザーへの受付窓口として、機械産業の発展に貢献している。2022年(令和4年)の[[Library of the Year]]ではライブラリアンシップ賞を受賞した。 |
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== 沿革 == |
== 沿革 == |
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=== 図書室の設立(~1964年) === |
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1957年、財団法人機械工業振興協会の資料部門として図書室が設置され、寄贈図書700冊に加え海外資料等の収集に努めた。1964年(財)機械工業振興協会が解散し、図書資料部は一般財団法人機械振興協会経済研究所情報資料部となり、1965年「資料ガイド」を創刊(1973年廃刊)。その後、1966年、機械工業振興会館へ移転、1967年経済研究所資料室「機械工業図書館」となった。1970年図書館の運営について明文化した基準として「機械工業図書館規程並びに細則」を制定し運営の円滑化をはかった。1995年KSKデータベースの構築を開始した<ref>『機械振興協会三十年史』, p.173</ref><ref>『機械工業図書館』しおり, p3</ref>。2011年、施設リニューアルと同時にBICライブラリと名称を変更した。BICとはビジネス・インフォメーション・コモンズを意味する。 |
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1956年(昭和31年)に財団法人機械工業振興協会が設立されると、1957年(昭和32年)には機械工業振興協会の資料部門として図書室が設置された<ref name="佐久間1995">佐久間智里「情報化社会における専門図書館」『機械経済研究』機械振興協会経済研究所、1995年3月、第25号</ref>。当初の蔵書は日本機械工業連合会から譲渡された700冊であり<ref name="佐久間1995"/>、開館後には海外資料などの収集にも努めている。 |
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=== 機械振興協会への引き継ぎ後(1964年~2011年) === |
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[[File:Kikai-Shinko-Kaikan-01.jpg|thumb|left|機械振興会館]] |
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1964年(昭和39年)に機械工業振興協会が解散し、事業が一般財団法人[[機械振興協会]]に引き継がれたため、図書資料部は機械振興協会の経済研究所'''情報資料部'''となった<ref name="佐久間1995"/>。 |
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1966年(昭和41年)には港区[[芝公園]]に竣工した[[機械振興会館]]に移転し、1967年(昭和42年)には経済研究所資料室'''機械工業図書館'''となった。機械振興会館は[[東京タワー]]の正面(北側)にあり、多数の観光客が行きかう場所にある<ref name="宇賀田2020">{{Cite journal|和書|author=宇賀田織部|journal=専門図書館|title=BICライブラリのコロナ禍記録 |date=2020-10 |issue=301・302合併号 |page=52-55}}</ref>。 |
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1965年(昭和40年)には『資料ガイド』を創刊したが、1973年(昭和48年)には廃刊となっている。1970年(昭和45年)には図書館の運営について明文化した基準として「機械工業図書館規程並びに細則」を制定し運営の円滑化をはかった。 |
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1995年(平成7年)にはKSKデータベースの構築を開始した<ref>{{Cite book|和書 |author=機械振興協会 |title=機械振興協会三十年史 |publisher=機械振興協会 |year=1995 |pages=173}}</ref><ref>『機械工業図書館』しおり、3頁</ref>。機械工業図書館時代は資料の収集・保存・提供を重視する図書館であり、利用者に所蔵資料を手に取ってもらう工夫などは少なった<ref name="結城2022">{{Cite journal|和書|author=結城智里|journal=専門図書館|title=機械産業とビジネスの専門図書館 BICライブラリ |date=2022-09 |issue=310|page=8-13}}</ref>。 |
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=== BICライブラリへの改称後(2011年~) === |
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2011年(平成23年)初頭から長期休館に入り、施設の大規模リニューアルを行った上で、2011年(平成23年)5月10日には'''BICライブラリ'''に改称して開館を再開した<ref name="機械振興協会2015"/><ref name="結城2022">{{Cite journal|和書|author=結城智里|journal=専門図書館|title=機械産業とビジネスの専門図書館 BICライブラリ |date=2022-09 |issue=310|page=8-13}}</ref>。BICとはビジネス・インフォメーション・コモンズ(Business Information Commons)を意味する<ref name="結城2022"/>。リニューアルを機にビジネス支援サービスを開始し、情報発信にも力を入れるようになった<ref name="宇賀田2020"/><ref name="結城2022"/>。ビジネス支援図書館推進協議会には賛助会員として入会した<ref name="機械振興協会2015">{{Cite book|和書|author= |title=一般財団法人機械振興協会50年史 |publisher=一般財団法人機械振興協会 |date=2015-05 |id={{全国書誌番号|22586142}}}}</ref>。ビジネス支援サービスを行う上で[[公共図書館]]とのつながりが生まれたことから、専門図書館員と公共図書館員の交流の場として「情報ナビゲータ交流会」を開催している<ref name="結城2022"/>。 |
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2013年(平成25年)頃にはBICライブラリが中心となって、日本各地の専門図書館の資料へのアクセスを目的とするプロジェクト「[[ディープライブラリー・プロジェクト]]」を開始し<ref>ディープ・ライブラリープロジェクト実行委員会「ディープ・ライブラリーがつなぐ夢」『図書館雑誌』第110巻第5号、2016年5月、pp. 286-287</ref>、専門図書館横断検索システム「dlib.jp」を立ち上げた<ref name="結城2022"/>。2020年(令和2年)には[[新型コロナウイルス感染症の世界的流行 (2019年-)|新型コロナウイルス感染症]]が世界的に流行し、同年3月30日から5月31日まで長期休館した<ref name="宇賀田2020"/>。 |
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BICライブラリの主催による講演会も開催しており、コロナ禍後はオンライン開催している<ref name="結城2022"/>。2020年(令和2年)には港区にある公共図書館・専門図書館による「港区図書館グループ」を設立し、同年と2021年(令和3年)の[[図書館総合展]]では港区の各図書館のオンライン見学会を開催した<ref name="結城2022"/>。 |
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2022年(令和4年)にIRI知的資源イニシアティブが主催した[[Library of the Year]]では、図書館的活動を継続的に行ってきた団体を称えるライブラリアンシップ賞を受賞した<ref name="LoY授賞理由">[https://www.iri-net.org/loy/loy2022-second-selection-result-reason/ Library of the Year 2022授賞理由] IRI知的資源イニシアティブ</ref>。受賞理由として「公共図書館と専門図書館をつなぐ活動の先頭に立ってきた10年」と評され、専門図書館と公共図書館の連携などが評価された<ref name="LoY授賞理由"/>。 |
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== 特徴 == |
== 特徴 == |
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=== 所蔵資料 === |
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機械産業を中心とした、[[灰色文献]](貿易の各種統計、ダイレクトリー、雑誌、工業会の会報及び統計類、団体報告書などのコレクションが特徴である<ref>{{Cite journal|和書|journal=専門図書館|title=機械工業図書館からBICライブラリへ|issue=第247号|page=27}}</ref>。 |
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[[File:BIC Library ac (2).jpg|thumb|機械産業を中心とする雑誌]] |
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また、電子情報として、eol DBタワーサービス(有価証券報告書)、CD-Eyes(国内企業の50万社のデータ)などを提供している<ref name="#1">{{Cite book|和書|title=BICライブラリ(機械産業の専門図書館)パンフレット|publisher=一般社団法人 機械振興協会経済研究所 情報創発部}}</ref>。 |
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機械産業を中心とした、[[灰色文献]](貿易の各種統計、ダイレクトリー、雑誌、工業会の会報及び統計類、団体報告書などのコレクションが特徴である<ref>{{Cite journal|和書|author=結城智里|journal=専門図書館|title=機械工業図書館からBICライブラリへ |year=2011 |issue=247|page=27}}</ref>。機械産業といっても技術面の資料よりも経済面の資料が所蔵対象であり、統計資料、企業情報、レポートなどが主体となっている<ref name="結城2022"/>。機械工業図書館という名称だった時代には、技術面に関する資料を収集している図書館であると誤解する利用者も多かった<ref name="結城2022"/>。通商産業政策史研究所やクリーン・ジャパン・センターが解散する際には、それらの団体の所蔵資料がBICライブラリに移管された<ref name="結城2022"/>。 |
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また、電子情報として、eol DBタワーサービス([[有価証券報告書]])、CD-Eyes(国内企業の50万社のデータ)などを提供している<ref name="#1">{{Cite book|和書|title=BICライブラリ(機械産業の専門図書館)パンフレット|publisher=一般社団法人 機械振興協会経済研究所 情報創発部}}</ref>。 |
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=== 分類法 === |
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所蔵資料は[[日本十進分類法]]を採用せず<ref name="結城2019">{{Cite journal|和書|author=結城智里|journal=みんなの図書館|title=50年前に作られた『機械振興協会分類』のいま |date=2019-09 |issue=509|page=24-29}}</ref>、{{仮リンク|ファセット分類法|en|Faceted classification}}に基づく独自分類「機械振興協会分類」を採用している<ref name="結城2022"/>。「機械振興協会分類」は形式、主題、地域、産業の4項目を組み合わせており、蔵書には4段のラベルが装備されている<ref name="結城2019"/>。例えば、『車載デバイス 2019 クルマの電動化・自動運転を担うキーデバイスの全貌』(産業タイムズ社、2018年)という書籍には「H.7.1.62」(H=便覧 事典、7=科学技術、1=日本、62=自動車部品)という分類番号が付けられている<ref name="結城2019"/>。 |
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; 形式区分 |
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* A 抄録、索引 |
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* B 書誌、蔵書目録 |
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* C 商品カタログ、展示会カタログ |
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* D ダイレクトリー、人名録 |
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* E 百科事典 |
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* G 用語集、辞典 |
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* H 便覧、事典 |
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* L 法令 |
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* M 地図 |
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* P 特許、実用新案、意匠登録、商標 |
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* R 団体・調査機関報告書 |
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* Sp 仕様、規格 |
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* St 統計資料 |
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* W 白書 |
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* Y 年鑑 |
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; 主題分類 |
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* 0 経済学 |
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* 1 経済事情・経済政策 |
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* 2 社会・労働 |
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* 3 国際経済・貿易 |
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* 4 財政・金融 |
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* 5 企業 |
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* 7 科学技術 |
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* 3 東南アジア |
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* 4 中近東、アフリカ |
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* 6 東欧 |
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* 7 北・中米 |
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* 8 南米 |
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* 9 オセアニア、両極 |
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* 0 産業(一般) |
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* 2 重工業(一般) |
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* 3 機械工業(一般) |
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* 5 電気機器製造業 |
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* 6 輸送機器製造業 |
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* 7 精密機器製造業・武器製造業 |
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* 8 運輸通信業 |
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* 9 金融・商業・サービス業 |
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== サービス == |
== サービス == |
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=== 資料の閲覧・貸出 === |
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資料は、館内で自由に閲覧できるほか、受付カウンターで手続きすれば、電子情報・書庫収蔵資料を閲覧することができる。電話やEメールでのレファレンスも受け付けている。ライブラリ会員<ref>{{official|http://www.jspmi.or.jp/biclibrary/}}</ref>になれば、資料の館外貸出ができるほか、電子ライブラリも提供できる(ダウンロード及びプリントアウトは不可)<ref name="#1"/>。 |
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館内では資料を自由に閲覧でき、受付カウンターで手続きすれば、電子情報・書庫収蔵資料を閲覧することができる。2022年(令和4年)3月までは会員制度を導入しており、蔵書の館外貸出は会員のみだったが、2022年(令和4年)4月からは利用者登録のみで館外貸出が可能となった<ref name="結城2022"/>。遠隔地の利用者に対しても近隣の公共図書館を通じた館外貸出を行っている<ref name="結城2022"/>。電話やEメールでの[[レファレンスサービス]]も受け付けている。 |
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== 脚注 == |
== 脚注 == |
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== 外部リンク == |
== 外部リンク == |
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{{Commonscat|BIC Library}} |
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* {{official|http://www.jspmi.or.jp/biclibrary/}} |
* {{official|http://www.jspmi.or.jp/biclibrary/}} |
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2022年11月5日 (土) 13:31時点における版
BICライブラリ Business Information Commons Library | |
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施設情報 | |
前身 | 機械工業図書館 |
専門分野 | 機械情報産業分野のビジネス支援 |
管理運営 | 一般財団法人機械振興協会経済研究所 |
開館 |
1964年(経済研究所情報資料部) 2011年(BICライブラリ) |
所在地 |
〒105-0011 東京都港区芝公園3-5-8 機械振興会館地下1階 |
位置 | 北緯35度39分35秒 東経139度44分43秒 / 北緯35.65972度 東経139.74528度座標: 北緯35度39分35秒 東経139度44分43秒 / 北緯35.65972度 東経139.74528度 |
ISIL | JP-1004937 |
公式サイト | http://www.jspmi.or.jp/biclibrary/index.html |
地図 | |
プロジェクト:GLAM - プロジェクト:図書館 |
BICライブラリ(Business Information Commons Library)は、東京都港区芝公園の機械振興会館にある専門図書館。
市場情報や経営情報など機械情報産業分野を中心としたビジネス情報を提供している。ビジネス支援や産学官連携[1]アドバイザーへの受付窓口として、機械産業の発展に貢献している。2022年(令和4年)のLibrary of the Yearではライブラリアンシップ賞を受賞した。
沿革
図書室の設立(~1964年)
1956年(昭和31年)に財団法人機械工業振興協会が設立されると、1957年(昭和32年)には機械工業振興協会の資料部門として図書室が設置された[2]。当初の蔵書は日本機械工業連合会から譲渡された700冊であり[2]、開館後には海外資料などの収集にも努めている。
機械振興協会への引き継ぎ後(1964年~2011年)
1964年(昭和39年)に機械工業振興協会が解散し、事業が一般財団法人機械振興協会に引き継がれたため、図書資料部は機械振興協会の経済研究所情報資料部となった[2]。
1966年(昭和41年)には港区芝公園に竣工した機械振興会館に移転し、1967年(昭和42年)には経済研究所資料室機械工業図書館となった。機械振興会館は東京タワーの正面(北側)にあり、多数の観光客が行きかう場所にある[3]。
1965年(昭和40年)には『資料ガイド』を創刊したが、1973年(昭和48年)には廃刊となっている。1970年(昭和45年)には図書館の運営について明文化した基準として「機械工業図書館規程並びに細則」を制定し運営の円滑化をはかった。
1995年(平成7年)にはKSKデータベースの構築を開始した[4][5]。機械工業図書館時代は資料の収集・保存・提供を重視する図書館であり、利用者に所蔵資料を手に取ってもらう工夫などは少なった[6]。
BICライブラリへの改称後(2011年~)
2011年(平成23年)初頭から長期休館に入り、施設の大規模リニューアルを行った上で、2011年(平成23年)5月10日にはBICライブラリに改称して開館を再開した[7][6]。BICとはビジネス・インフォメーション・コモンズ(Business Information Commons)を意味する[6]。リニューアルを機にビジネス支援サービスを開始し、情報発信にも力を入れるようになった[3][6]。ビジネス支援図書館推進協議会には賛助会員として入会した[7]。ビジネス支援サービスを行う上で公共図書館とのつながりが生まれたことから、専門図書館員と公共図書館員の交流の場として「情報ナビゲータ交流会」を開催している[6]。
2013年(平成25年)頃にはBICライブラリが中心となって、日本各地の専門図書館の資料へのアクセスを目的とするプロジェクト「ディープライブラリー・プロジェクト」を開始し[8]、専門図書館横断検索システム「dlib.jp」を立ち上げた[6]。2020年(令和2年)には新型コロナウイルス感染症が世界的に流行し、同年3月30日から5月31日まで長期休館した[3]。
BICライブラリの主催による講演会も開催しており、コロナ禍後はオンライン開催している[6]。2020年(令和2年)には港区にある公共図書館・専門図書館による「港区図書館グループ」を設立し、同年と2021年(令和3年)の図書館総合展では港区の各図書館のオンライン見学会を開催した[6]。
2022年(令和4年)にIRI知的資源イニシアティブが主催したLibrary of the Yearでは、図書館的活動を継続的に行ってきた団体を称えるライブラリアンシップ賞を受賞した[9]。受賞理由として「公共図書館と専門図書館をつなぐ活動の先頭に立ってきた10年」と評され、専門図書館と公共図書館の連携などが評価された[9]。
特徴
所蔵資料
機械産業を中心とした、灰色文献(貿易の各種統計、ダイレクトリー、雑誌、工業会の会報及び統計類、団体報告書などのコレクションが特徴である[10]。機械産業といっても技術面の資料よりも経済面の資料が所蔵対象であり、統計資料、企業情報、レポートなどが主体となっている[6]。機械工業図書館という名称だった時代には、技術面に関する資料を収集している図書館であると誤解する利用者も多かった[6]。通商産業政策史研究所やクリーン・ジャパン・センターが解散する際には、それらの団体の所蔵資料がBICライブラリに移管された[6]。
2022年(令和4年)時点で、機械関連企業に特化した約2700冊の社史を所蔵しており[6]、希少価値の高い社史も含まれている[2]。渋沢栄一を主人公とするNHK大河ドラマ『青天を衝け』が放送された2021年(令和3年)には、渋沢が関わった企業などの社史に関する企画展示を行い、渋沢栄一記念財団の茂原暢を招いた講演会も開催した[6]。
また、電子情報として、eol DBタワーサービス(有価証券報告書)、CD-Eyes(国内企業の50万社のデータ)などを提供している[11]。
分類法
所蔵資料は日本十進分類法を採用せず[12]、ファセット分類法に基づく独自分類「機械振興協会分類」を採用している[6]。「機械振興協会分類」は形式、主題、地域、産業の4項目を組み合わせており、蔵書には4段のラベルが装備されている[12]。例えば、『車載デバイス 2019 クルマの電動化・自動運転を担うキーデバイスの全貌』(産業タイムズ社、2018年)という書籍には「H.7.1.62」(H=便覧 事典、7=科学技術、1=日本、62=自動車部品)という分類番号が付けられている[12]。
- 形式区分
- A 抄録、索引
- B 書誌、蔵書目録
- C 商品カタログ、展示会カタログ
- D ダイレクトリー、人名録
- E 百科事典
- G 用語集、辞典
- H 便覧、事典
- L 法令
- M 地図
- P 特許、実用新案、意匠登録、商標
- R 団体・調査機関報告書
- Sp 仕様、規格
- St 統計資料
- W 白書
- Y 年鑑
- 主題分類
- 0 経済学
- 1 経済事情・経済政策
- 2 社会・労働
- 3 国際経済・貿易
- 4 財政・金融
- 5 企業
- 6 経営
- 7 科学技術
- 8 その他
- 地域分類
- 0 世界
- 1 日本
- 2 東アジア
- 3 東南アジア
- 4 中近東、アフリカ
- 5 西欧
- 6 東欧
- 7 北・中米
- 8 南米
- 9 オセアニア、両極
- 産業分類
- 0 産業(一般)
- 1 製造業(一般)
- 2 重工業(一般)
- 3 機械工業(一般)
- 4 一般機械製造業
- 5 電気機器製造業
- 6 輸送機器製造業
- 7 精密機器製造業・武器製造業
- 8 運輸通信業
- 9 金融・商業・サービス業
サービス
資料の閲覧・貸出
館内では資料を自由に閲覧でき、受付カウンターで手続きすれば、電子情報・書庫収蔵資料を閲覧することができる。2022年(令和4年)3月までは会員制度を導入しており、蔵書の館外貸出は会員のみだったが、2022年(令和4年)4月からは利用者登録のみで館外貸出が可能となった[6]。遠隔地の利用者に対しても近隣の公共図書館を通じた館外貸出を行っている[6]。電話やEメールでのレファレンスサービスも受け付けている。
脚注
- ^ 日刊工業新聞(2012年2月20日)
- ^ a b c d 佐久間智里「情報化社会における専門図書館」『機械経済研究』機械振興協会経済研究所、1995年3月、第25号
- ^ a b c 宇賀田織部「BICライブラリのコロナ禍記録」『専門図書館』301・302合併号、2020年10月、52-55頁。
- ^ 機械振興協会『機械振興協会三十年史』機械振興協会、1995年、173頁。
- ^ 『機械工業図書館』しおり、3頁
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 結城智里「機械産業とビジネスの専門図書館 BICライブラリ」『専門図書館』第310号、2022年9月、8-13頁。
- ^ a b 『一般財団法人機械振興協会50年史』一般財団法人機械振興協会、2015年5月。全国書誌番号:22586142。
- ^ ディープ・ライブラリープロジェクト実行委員会「ディープ・ライブラリーがつなぐ夢」『図書館雑誌』第110巻第5号、2016年5月、pp. 286-287
- ^ a b Library of the Year 2022授賞理由 IRI知的資源イニシアティブ
- ^ 結城智里「機械工業図書館からBICライブラリへ」『専門図書館』第247号、2011年、27頁。
- ^ 『BICライブラリ(機械産業の専門図書館)パンフレット』一般社団法人 機械振興協会経済研究所 情報創発部。
- ^ a b c 結城智里「50年前に作られた『機械振興協会分類』のいま」『みんなの図書館』第509号、2019年9月、24-29頁。